今、グローバルというキーワードがもてはやされています。“Think global Act Local”。実は1915年に提唱された言葉で、今から遡ること99年前。これを一言で表すと、“グローカル”。今、我々のベンチャーの世界で本当に通用するのでしょうか。
現在の中国では、数えきれないくらいのソーシャルメディア・ベンチャー企業がひしめき合っています。弊社も2000年頃から中国企業への投資を検討し始めました。当時は1、2年の時差があって、米国のビジネスが中国で起こるといわれていました。しかし、その速度は加速し、2010年頃になると、その時差が3カ月ほどに。そして今、もう時差は存在しない。コピーキャットモデル、タイムマシンモデルは終わったということです。
そうなってくるとサイズ感の問題が出てきます。例えばIPO時、ここ1、2年の米国のベンチャーのバリエーションは、平均で300億円。世界で戦おうと思うと、ここまでの企業価値を日本のマーケットだけで賄えるでしょうか。日本でIPOできたとしてもその先は危うい、ガラパゴス化してしまうということです。だからこそ、“Think global Act Local with MGI(三井物産グローバル投資)”。1社で世界と戦うのは難しい、だから私たちと一緒に。これが皆さんへの最初のメッセージです。
MGIは三井物産100%出資のコーポレート・ベンチャーキャピタルです。そもそも三井物産は1876年、日本初の総合商社として従業員16名で創業。創業時は石炭部、物資部のみでしたが、現在の約100の営業部はすべてこの2つの部からスピンアウトして誕生しています。三井物産は、ベンチャービジネスの集積により成長してきたといえるでしょう。もちろん創業期から果敢に海外を目指しており、そのスピリットは弊社にもしっかりと受け継がれています。東京にヘッドクォーターを置いていますが、シリコンバレー、北京、ムンバイ、また、ほか世界にスタッフを配置し、皆さまをサポートしています。
例えば、日本で発見されたアレルギー関係の知財を、サンディエゴに持っていき創業したケースがあります。2004年設立出資以降、MGIは継続的に経営支援・出資し、成果が見え始めた段階でドイツ企業に一部を譲渡、結果的に約10倍のリターン、企業価値総額500億円のビジネスに成長しています。世界の専門的なマネジメントとスピードによって実現した好例といえます。
MGIは世界中の様々な分野のビジネスに投資しております。弊社がベンチャー企業に求めるもの、それはまず、ユニークなビジネスモデル、グローバルマーケットへの展開可能性、そして経営者の事業意欲です。私たち、そして三井物産のサポートも活用しながら、一緒に世界を目指しましょう。
最後にメッセージを。“Think different”。
株式会社ベネッセコーポレーション
KDDI株式会社
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
大日本印刷株式会社
キッコーマン株式会社
日本電気株式会社
株式会社クレディセゾン
株式会社三菱ケミカルホールディングス
三井物産グローバル投資株式会社
ノーリツ鋼機株式会社