本日は、EdTech(エデュテック)による新市場の創出について、お話させていただきます。これからの“学び”が直面する課題があります。さて、2011年の米国の小学1年生のなんと65%が、大学卒業時に、現在は存在していない職業に就くだろうといわれています。では、未来からの留学生といえる子どもたちに今、どのような“学び”を提供する必要があるのでしょうか。
これまでは、一つの答えに導くための、上意下達の教育でOKでした。しかし、ゴールが見えない未来の世界では、自ら知恵を集め、複数の仲間と答えを導き出す力が必要となります。おそらく、「自律的に学習する力」「コミュニケーション力」「問題解決力」「情報活用力」「チームワーク」などが挙げられると思います。
当社は、テクノロジーを活用し、21世紀に必要となるスキルを子どもたちに提供するEdTechによって、“学び”のプロセスを変えていきたい。世界ではすでにEdTech領域への参入が始まっています。その様は、まさに群雄割拠といえるでしょう。
当社は、オープンコラボレーションを志向します。その際のキーワードは、「Mobile First」「Go-Global」「Lifelong Learning」「Open Collaboration」。1社での対応も可能ですが、未来は不確実です。得意の技術を有するスタートアップの皆さんと、コラボレーションしながら、まだ明確ではない問題を解決していきたいと思っています。
すでに、シリコンバレー、ロンドン、ボンベイのベンチャーと提携するなど、グローバル・コラボレーションの動きをスタートさせています。また、今春からベネッセ・ホールディングス直轄のインキュベーション事業専任部門を設置する予定です。
しかし、EdTechの本場といわれる米国でも、まだ事業化し成功しているスタートアップはごくわずか。やはり、BtoCのマネタイズは簡単ではありません。教育事業は中長期的な視点で、じっくり取り組む必要があると考えます。
当社は、資金、人材、マーケティング、ノウハウといったフルラインナップで皆さんを支援していきます。「未来を予測する最善の方法は、未来を発明することだ」。この言葉のとおり、テクノロジーを活用することで、新たな未来の“学び”を発明するのです。生涯学び続ける社会に向けて、一緒に本質的な問題を見いだし、顧客価値として提供し続けられるエコシステムへの参画を期待しています。
株式会社ベネッセコーポレーション
KDDI株式会社
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
大日本印刷株式会社
キッコーマン株式会社
日本電気株式会社
株式会社クレディセゾン
株式会社三菱ケミカルホールディングス
三井物産グローバル投資株式会社
ノーリツ鋼機株式会社