教育のデジタル化が急速に進むなか、「EdTech(エドテック)」という言葉を目にする機会が増えています。EdTechとは、AIやICTなどのテクノロジーを活用して、教育の質や学習の在り方そのものを革新する取り組みです。オンライン学習やプログラミング教育、企業の人材育成、さらには社会人のリスキリングまで、幅広い領域で導入が進んでいます。
そこで今回は、EdTechの基本概念から注目の導入事例、活用領域や将来性までを網羅的に解説します。EdTechの全体像をつかみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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h2:EdTechとは?
近年、教育とテクノロジーを融合させた「EdTech(エドテック)」が注目を集めています。ここでは、EdTechの定義やその背景、関連する用語との違いをわかりやすく解説します。
h3:EdTechの意味と語源
近年、教育分野における革新のキーワードとして「EdTech(エドテック)」が注目を集めています。EdTechとは、「Education(教育)」と「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた造語です。ITやAIなどの先端技術を活用し、教育の質や手法を変革する取り組みを指します。
具体的には、オンライン学習システムやアダプティブラーニング(個別最適化学習)、VRを用いた仮想授業、AIによる学習分析などで、従来の教育では難しかった体験やサポートが実現可能になりつつあります。
h3:EdTechの発祥と歴史
EdTechの起源は20世紀初頭にまでさかのぼり、1905年にはアメリカで教育用映写機が導入され、視覚教材を用いた授業が始まりました。以降、ラジオやテレビ、コンピュータなどの新たな技術も導入されてきましたが、当時はインフラの未整備や教員の習熟度の課題から、限定的な活用にとどまっていました。
大きな転換点となったのは2000年代です。インターネットとスマートデバイスの普及により、オンライン学習や学習管理システムの導入が一気に進みました。そして2010年代には「EdTech」という概念が浸透し、AIやVRを活用した個別最適化学習など、教育の在り方そのものが大きく変わり始めました。
h3:EdTechとICT・eラーニングとの違い
最近では、教育現場においてICT教育やeラーニングの導入が進んでいますが、これらは「EdTech(エドテック)」というより広い概念の一部にすぎません。
ICT教育は、電子黒板やタブレット端末などのICT機器を使って授業をおこなうスタイルを指し、教育の現場にITを取り入れる第一歩といえます。一方で、eラーニングは、教材や講義をインターネット経由で提供する学習方法を指し、自宅や職場など時間や場所を選ばず学べる点が特徴です。
これらに対し、EdTechはさらに進んだ技術を活用している点が大きな違いです。AIやビッグデータによる学習の個別最適化、VRを用いた体験型授業、リアルタイムでの双方向のやりとりが可能なオンライン教育など、多様なソリューションが登場しています。
h2:EdTechが注目される背景
EdTechが注目されている背景には、文部科学省が推進する「GIGA(Global and Innovation Gateway for All・全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉)スクール構想」のもと、児童生徒一人一台の端末整備が進み、ICTを活用した学習環境の基盤が整備されたことが挙げられます。さらに、オンライン学習やプログラミング教育の普及により、時間や場所にとらわれない個別最適な学びが可能となりました。
加えて、地域間や経済格差による教育機会の不平等を是正する手段としても、EdTechの活用が期待されています。こうした社会的背景から、学校現場だけでなく企業研修や学び直しの分野でもEdTechの導入が進んでいます。
h2:EdTechの市場規模
EdTech市場は着実に拡大を続けており、今後も高い成長が見込まれています。野村総合研究所の調査によると、国内のEdTech市場は2016年度時点で約1,700億円規模でしたが、2023年には3,100億円を超える水準に達したと推計されています。
なかでも、小中高校向けの教科学習コンテンツが成長を牽引しており、学習プラットフォームや支援ツールなど関連分野の普及も進んでいます。こうした流れを受けて、EdTechは学校教育の現場だけでなく、企業研修や生涯学習といった多様な領域へと広がりを見せています。
さらに、NTT東日本の調査では、2027年には国内市場が約3,600億円規模に拡大すると予測されており、教育のデジタル化は今後も加速していくと見込まれます。
参考:NTT東日本「EdTech(エドテック)とは?具体例やメリット・デメリットを紹介」
h2:EdTechが活用される主な領域

EdTechの進化により、教育の在り方は大きく変化しています。ここでは、教育の現場や学びの場でどのようにEdTechが活用されているのか、代表的な活用シーンを紹介します。
h3:小・中・高校におけるICT教育の推進
GIGAスクール構想の推進により、小・中・高校では児童生徒一人一台の端末と高速ネットワークの整備が進み、ICTを活用した授業が本格化しています。電子黒板やタブレット、デジタル教科書などの導入により、視覚や聴覚に訴えるわかりやすい授業が可能になり、児童生徒の集中力や学習意欲の向上につながっています。
また、ICTを活用することで、児童生徒一人ひとりの理解度に応じた個別最適化学習や協働的な学びの実現が容易となりました。。教員にとっても、柔軟かつ効果的な指導が可能となり、教育現場の変革が進んでいる状況です。
こうした取り組みは、学力の底上げだけでなく、情報活用能力や主体的な学習姿勢の育成にも貢献しています。一方で、教員のICTスキルや学校内の運用体制の整備といった課題も依然として存在します。
今後、これらの課題に対応していくうえで、EdTechの果たす役割はますます重要になると考えられます。
h3:大学・専門教育におけるオンライン学習の高度化
ポストコロナ時代を契機に、大学や専門学校を中心とした高等教育機関でも、オンライン学習の高度化が進んでいます。対面授業と遠隔授業を組み合わせた「ハイブリッド型学習」が主流となり、LMS(学習管理システム)を活用した学修履歴や理解度の可視化によって、データに基づく個別最適な指導が可能になりました。
さらに、VRによる体験型コンテンツや、遠隔での試験・評価手法の開発も加速しており、学びの多様化が進展しています。
h3:企業研修・人材育成への活用
近年では、EdTechの導入が企業研修や人材育成の分野でも進んでおり、従業員一人ひとりのスキル向上を支える効果的な手段として注目を集めています。
たとえば、学習管理システム(LMS)やオンライン研修、アダプティブラーニングを活用することで、個人の職務や理解度に応じたカスタマイズ型の研修が可能となります。場所や時間に縛られず学習できるため、地方拠点を含む全社員に均等な教育機会を提供できる点もメリットです。
さらに、VRによる疑似体験型トレーニングやAIを用いた学習支援、ソーシャルラーニングなど、EdTechの進化によって研修の手法は多様化しています。これにより、従業員の学習意欲や定着率が向上し、人事部門の負担軽減や研修コストの最適化にもつながります。
このように、企業におけるEdTechの活用は、従来の集合研修に代わる新しい学習スタイルとして定着しつつあり、人材育成戦略の高度化に貢献する重要な取り組みといえます。
h3:プログラミング教育・STEM/STEAM学習での導入
EdTechはプログラミング教育やSTEM/STEAM学習の分野でも積極的に活用されています。とくに小学校では、2020年度からプログラミング教育が必修化され、論理的思考力や問題解決力を育む授業が重視されるようになりました。
EdTechを導入することで、ロボットや3Dプリンタ、シミュレーション教材などを使った体験型の学びが可能となります。これにより、児童生徒の創造性や探究心を引き出す教育が実現されています。
また、STEAM教育では、科学・技術・工学・芸術・数学の各分野を横断的に学ぶことで、社会課題への理解を深めながら、自ら問いを立て、試行錯誤を重ねて答えを導く力を養うことが目的とされています。
h3:リスキリング・社会人学習への応用
リスキリングや社会人の学び直しにおいても、EdTechの導入が注目を集めています。オンライン講座やLMS、アダプティブラーニングといったテクノロジーを活用することで、仕事や家庭と両立しながら、自分のペースで効率的に学習を進められる環境が整備されつつあります。
とくに、ITスキルやビジネススキル、語学力など、実務に直結する分野では、UdemyなどのEdTechサービスの活用が広がっており、多くの社会人が自己成長の手段として活用されています。
また、学習履歴の可視化や進捗管理機能を通じて、企業側が従業員の学びを継続的に支援できる点も利点となります。こうした柔軟な学習環境は、働き方の多様化が進む現代において、キャリア形成を支える重要な手段の1つとなっています。
h2:EdTechが教育現場に与える変化
EdTechの普及により、教育の現場はこれまでにないスピードで変化しています。ここでは、EdTechがもたらす教育現場の変化について具体的に考察します。
h3:オンライン学習の一般化と学習環境の多様化
EdTechの進展により、オンライン学習はもはや特別な手段ではなく、教育現場の標準的な選択肢として広がっています。とくにコロナ禍を契機に多くの学校で導入が進み、自宅や図書館など学ぶ場所の選択肢が大きく拡大しました。
また、MOOCやLMSの普及により、学習者の理解度や進捗状況に応じた柔軟な指導が可能となり、個別最適な学びを支える環境も整備されつつあります。
さらに、動画・音声・シミュレーションなど多様な教材の活用により、視覚や聴覚に訴えるマルチモーダルな学習スタイルへの対応も進んでいます。
h3:個別最適化された学びの実現(アダプティブラーニング)

教育現場では「アダプティブラーニング(適応学習)」という手法が注目を集めています。これは、AIやビッグデータを活用し、学習者の理解度や習熟度に応じて学習内容を自動で最適化する仕組みです。
たとえば、苦手な分野に対しては類似問題を繰り返し出題し、得意な分野ではより高度な課題に進めるなど、一人ひとりの進度や特性に合わせた柔軟な学習が可能です。これにより、従来の一斉授業では実現が難しかった“個別最適な学び”を提供できるようになりました。
また、学習履歴に基づくデータ分析によって、教員側も生徒のつまずきを早期に把握し、より的確な支援が行えるようになります。さらに、蓄積された膨大な学習データは、教材の改善や教育カリキュラムの見直しにも活用されており、教育の質の向上にも寄与しています。
GIGAスクール構想の進展により、ICT環境が整備されつつある現在、アダプティブラーニングの導入は今後さらに広がっていくでしょう。
h3:VR・ARを活用した没入型体験学習の普及
教育分野ではVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を取り入れた「没入型体験学習」も注目を集めています。VRゴーグルを用いれば、生徒は教室にいながら歴史的な遺跡や自然環境を臨場感をもって体験できます。その結果、理解の促進や学習意欲の向上に寄与することから導入が進んでいます。
一方、AR技術では、現実の空間にデジタル情報を重ねて表示できるため、教科書では伝えきれない複雑な仕組みや動きを直感的に学べる点が特長です。たとえば理科の授業で、人体の構造や地層の成り立ちを視覚的に捉えるといった使い方が広がっています。
また、災害時の避難体験や医療現場のシミュレーションなど、現実では再現が難しいシチュエーションも、安全な環境下で学習できる点はメリットです。時間や場所にとらわれず、多様な学びを提供できることから、地域や学校間の教育格差の是正にも一役買っています。
h3:教員の負担軽減と業務効率化
学校現場における業務負担の軽減や効率化の目的にも、EdTechの導入が進んでいます。たとえば、学習管理システムを活用することで、教材の配信、課題の提出・採点、出欠管理などを一元化でき、これまで教員が手作業で対応していた煩雑な事務作業を削減することが可能になります。
また、採点業務の自動化や保護者との連絡手段のデジタル化が進んだことで、業務時間の短縮にもつながっています。実際、大阪市では統合型校務支援システムを導入した結果、教員一人あたり年間224時間以上の勤務時間が削減されたという事例も報告されています。
こうしたテクノロジーの活用により、教員は授業準備や児童・生徒との関わりといった本来注力すべき業務により多くの時間を充てることができ、結果として教育の質の向上にも貢献しているのです。
h3:新たな学習基盤(LMS)の導入と定着
教育のデジタル化を支える基盤として「LMS(学習管理システム)」の導入も急速に進んでいます。LMSとは、教材の配信や進捗管理、テスト結果の可視化などを一元的に行えるシステムで、従来の対面中心の学習スタイルに比べて、効率的かつ柔軟な学びを実現できる点が注目されています。
とくにGIGAスクール構想の推進により端末環境が整備された学校現場では、児童・生徒が自ら学びにアクセスできる環境が構築され、LMSの活用が着実に定着しつつあることが特長です。また、企業においても社員研修や自己啓発プログラム、グループ会社向けの教育など、さまざまなシーンで活用されており、組織全体での学習文化の醸成や人材育成の効率化につながっています。
h2:EdTechが解決する教育課題
教育現場には、教員の業務過多や学習機会の格差、多様な学習ニーズへの対応といった、さまざまな課題が存在します。ここでは、EdTechがもたらす具体的な教育課題の解決策について解説します。
h3:教員の負担軽減と働き方改革への貢献
EdTechの導入が、教員の過重な業務負担を軽減し、働き方改革を後押しする手段として注目を集めています。とくに、小テストの作成や採点、宿題の進捗管理といった事務作業を自動化できるアダプティブラーニング教材もあり、業務効率の向上に貢献しています。
また、LMSや校務支援システムを導入することで、教材配信・出欠管理・保護者対応などの業務を一元化でき、煩雑だった作業の省力化が進んでいます。
こうしたテクノロジーの活用により、教員は授業準備や児童生徒との対話といった本来注力すべき業務に、より多くの時間を充てられるようになります。その結果、教育の質そのものが向上するという好循環が生まれているのです。
h3:地域・経済格差による教育機会の不平等を解消
EdTech(エドテック)の導入が進むことで、地域や家庭の経済状況に左右されない教育機会の提供も現実のものとなりつつあります。
たとえば、オンライン学習やアダプティブラーニングといった技術を活用すれば、地方に住む生徒や、塾に通うのが難しい家庭の子どもたちでも、都市部の進学校と同等の学習体験を受けられます。AI教材や動画授業といったサービスは、時間や場所を選ばず、個々の学習ペースに応じた柔軟な学びを可能にするでしょう。
さらに、無料または低価格で利用できるEdTechサービスも増加しており、家庭の所得格差が学力格差に直結するリスクを抑える手段としても注目されています。
h3:多様な学習スタイル・ニーズへの対応
EdTechの導入は、学習者一人ひとりの理解度や特性に応じた柔軟な学習環境の構築も可能にしています。たとえば、動画教材・対話型コンテンツ・オンラインクイズなど、形式の異なる教材を取り入れることで、視覚・聴覚・体験型といった多様な学習スタイルに対応できます。
さらに、AIを活用したアダプティブラーニングでは、学習者の習熟度や苦手分野に応じて教材が自動的に調整され、より効果的な学びの提供が可能になります。これにより、従来の一斉授業では実現しにくかった「個別最適化された学習」が可能となります。
また、発達障がいや学習障がいを持つ児童生徒に向けには、音声読み上げや画面の色調変更など、支援機能を備えたツールも登場しており、一人ひとりのペースに応じた学習支援環境が整いつつある状況です。
h3:一斉授業の限界を補う個別最適化
教室には学力や特性の異なる児童生徒が混在しており、一斉授業だけですべての子どもに最適な学びを提供することが困難です。学習障がいや発達障がいを持つ子ども、さまざまな家庭環境の子どもなど、多様な背景を持つ学習者が同じ空間で学んでいるのが現実です。
そのため、画一的な授業内容では対応しきれず、「浮きこぼれ」や「落ちこぼれ」といった学習格差が生じる要因となるケースもあります。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、ICTやAIを活用した個別最適化学習です。学習者一人ひとりの理解度や進捗に応じて教材や指導内容を調整できるため、それぞれに合った学習ペースで進めることが可能となります。
個別最適化が進むことで、多様なニーズを持つ子どもたちの理解度やモチベーションを高めやすくなり、学力向上だけでなく学ぶ楽しさの実感にもつながるでしょう。
h2:学校や企業で活用されているEdTech事例
教育のデジタル化が進む中で、EdTechの具体的な活用事例も急増しています。ここでは、学校や企業がどのようにEdTechを活用し、学習の質や効率を高めているのかを事例を交えて紹介します。
h3:小中学校での導入事例|GIGAスクール構想とデジタル教材
教育現場では「GIGAスクール構想」によるICT環境の整備が進み、学びの在り方に大きな変化が生まれています。小中学校では児童生徒一人一台の端末配布が実現され、高速通信ネットワークやデジタル教科書の導入とあわせて、ICTを活用した授業が本格化しています。
たとえば、学習支援ツール「SKYMENU Cloud」を活用すれば、グループメモや発表ノート機能を通じて、児童同士が意見を共有しながら学びを深める「協働学習」が実現可能です。さらに、家庭との連絡帳をデジタル化することで、保護者との情報共有も効率化されつつあります。
加えて、国語や算数などの授業では、映像やデジタル教材を取り入れた視覚的な指導により、理解の促進や思考力の向上にもつながっています。学習履歴の分析や進度の個別管理も可能となり、一人ひとりに合わせた「個別最適化された学び」の環境が整いつつある点も注目すべきポイントです。
h3:高校・大学でのEdTech活用|LMSやVRによる学習支援
高等教育機関においてもEdTechの導入が加速しています。とくにLMSの活用により、学生一人ひとりの学習履歴や理解度を可視化し、個別学習支援が可能となってきました。講義動画の配信やオンラインテスト、成績管理を一元化することで、教員の負担を軽減しながら、学習の質と効率の向上が期待されています。
また、VRを活用した仮想実習や体験型学習にも注目が集まっています。医療や建築など、実地での訓練が必要な分野では、仮想空間を活用した安全かつ効果的なトレーニング環境の整備が進んでいます。たとえば一部の大学や専門機関では、VR実験室を導入することで、危険を伴う作業も仮想空間上で再現でき、操作技術や観察力の育成につながる取り組みが実践されているのです。
このように、時間や場所の制約にとらわれない柔軟な学習環境が整備されつつあり、大学や専門機関における教育の在り方に変化が生まれつつあります。
h3:企業研修におけるEdTech導入|人材育成を効率化するLMS
企業の人材育成においてもEdTechの導入が進んでいます。なかでもLMSの活用により、受講履歴や進捗、テスト結果などを一元的に管理できるようになり、従業員一人ひとりの習熟度に応じた柔軟な研修設計が可能になりました。
また、オンライン研修やeラーニングを組み合わせれば、時間や場所にとらわれず、全社員に平等な学習機会を提供できます。さらに、VRを用いた体験型研修や、AIによるアダプティブラーニングの導入も広がっており、実践的なスキルの習得やモチベーション向上に寄与しています。
こうしたEdTechの活用は、教育の質を高めるだけでなく、研修管理業務の効率化やコスト削減にもつながる場合があります。
h3:社会人学習・リスキリング支援|Udemyなどのオンライン講座
デジタル技術の進化や働き方の多様化を背景に、社会人の学び直しへの関心も高まっています。なかでも注目されているのが、業務に必要なスキルを再習得する「リスキリング」です。
UdemyやSchoo、JMOOCといったオンライン学習サービスは、自分のペースで学べる柔軟性や、実務に直結する講座の豊富さから、多くのビジネスパーソンに利用されています。なかでもUdemyは、プログラミング・マーケティング・ビジネススキルなどの実践的な講座を多数取りそろえ、買い切り型でセールも頻繁に行われていることから、コストを抑えてスキル習得を始めやすい点が魅力です。
さらに、政府や自治体が実施する給付制度や支援プログラムを活用すれば、受講料の一部を補助してもらうことも可能です。負担を抑えつつ、将来のキャリアアップや転職に備えた準備ができる点でも、リスキリングは注目を集めています。
参考:Udemy
参考:Schoo
参考:JMOOC
h2:EdTechに取り組む注目の企業
EdTech市場の成長とともに、革新的な教育サービスを提供する企業が次々と登場しています。ここでは、学校教育から社会人のリスキリングまで、幅広い領域で注目を集めているEdTech企業の特徴や取り組みをご紹介します。
h3:atama plus株式会社
EdTech分野で注目を集めているのが、AIによる個別最適化学習を提供するスタートアップatama plus株式会社です。同社は2017年の創業以来、全国約2,600の塾や予備校にAI教材「atama+」を展開し、教育の効率化と学力向上の両立を実現しています。
「atama+」では、生徒一人ひとりの理解度やつまずきをAIが分析し、それぞれに最適な学習カリキュラムを自動で構成。ティーチングの一部の役割をAIが担うことで、講師は声かけや学習の伴走などのコーチングに専念できる仕組みです。
このように、教育の質を高めながら教員の業務負担も軽減できる点が評価され、導入校は年々増加中。atama plusは「社会でいきる力を育む時間を増やす」というミッションのもと、教育の在り方そのものに変革をもたらそうとしています。
h3:ワンダーラボ株式会社
ワンダーラボ株式会社cは、幼児〜小学生を対象としたSTEAM領域の教材を開発・提供するEdTechスタートアップです。代表的なプロダクトである思考力育成アプリ「シンクシンク」は、論理的思考力や空間認識力といった“思考センス”の習得を目的とした設計となっており、2025年時点で世界150カ国・累計170万人以上の子どもたちに利用されています。
また、通信教育サービス「ワンダーボックス」では、デジタルとアナログを組み合わせた独自の学習スタイルを提案。JICAや慶應義塾大学との共同研究を通じて、その教育的効果も実証されています。2020年には小学館、旺文社ベンチャーズ、EduLab Capital Partnersなどから資金調達を実施。教育格差の是正や非認知能力の育成といった社会課題にも積極的に取り組んでいるとされています。
参考:ワンダーラボ株式会社
h3:Udemy
Udemy(ユーデミー)は、誰もが講師・受講者として参加できるCtoC型のオンライン学習プラットフォームです。2010年にアメリカで創業し、現在では190カ国以上・3,500万人超のユーザーを抱える世界的なEdTech企業へと成長しています。
プログラミングやデータサイエンス、ビジネススキルなど、15万件以上の多様な講座がそろい、個人のスキルアップから企業研修まで幅広く対応。日本ではベネッセと連携し、「Udemy for Business」として法人向けサービスの展開も進められています。
柔軟な学習スタイルと実践的なコンテンツを強みに、社会人のリスキリングや学び直し需要に応える存在として注目を集めています。
参考:Udemy
h3:ライフイズテック株式会社
ライフイズテック株式会社は、「中高生ひとり一人の可能性を最大限伸ばす」をミッションに掲げるEdTech企業です。代表的なクラウド型教材「Life is Tech! Lesson」は、HTML・CSS・JavaScriptを用いたプログラミング学習に対応しており、探究的な学びを支援する仕組みが特長です。
2024年8月時点で、全国約600の自治体・約4,400校に導入され、累計で約135万人の中高生が利用。比較的扱いやすい設計となっており、生徒一人ひとりの学習進度を把握しながら、リアルタイムでの指導が可能です。
また、大学生向けのメンター育成や、企業・自治体向けのDX人材研修にも対応。2022年には国際的な社会的企業認証である「B Corp」を取得し、教育格差の解消や未来を見据えた学びの実現に向けて取り組みを広げています。
参考:ライフイズテック株式会社
h3:Libry
Libryは、中高生向けに最適化されたデジタル教材プラットフォームを提供するEdTech企業です。大手出版社と提携し、教科書や参考書・問題集などを電子化。AIドリル付きの教材として提供することで、個別最適な学習環境を実現しています。
特徴的なのは、生徒には「学習者中心」のスムーズな学びを、教員には宿題の配信・回収・集計といった業務負担の軽減をもたらす仕組みが整っている点です。教育現場の効率化と質の向上の両立を支援しています。
2024年にはカシオ計算機のグループ傘下に入り、「ClassPad.net」との連携も進行中。辞書・ノート・教材データを統合し、教育支援のさらなる高度化を目指しています。
参考:Libry
h2:EdTechは教育の未来を切り拓くカギ
EdTechは、AIやICTなどの先端技術を活用して、教育の質や在り方そのものを変革する取り組みです。小・中・高校のICT授業から企業研修、社会人のリスキリングまで幅広い領域で活用が進み、教育の個別最適化や地域・経済格差の解消にも貢献しています。さらに、教員の負担軽減やVRによる体験型学習の導入など、学びの現場を大きく進化させています。
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