イベント参加者のコメント

発起人より

大和ハウス工業株式会社 代表取締役会長 樋口 武男 氏からのコメント

志の高い人と一緒にやりたい。そういったベンチャーを応援する

私は第2回TOKYO イノベーションリーダーズサミットの発起人の一人ですが、この取組に賛同した理由は、大和ハウス自体も元々はベンチャーだからです。

志高い人が自分の会社を興して、世の中に貢献しようとする人がもっともっと育ってくれたら、現在ある商品以外で新しい商品なり事業が変わってくるんじゃないかなと。日本の経済発展、国の発展にも寄与することになると、そういう想いで賛同しました。

これからベンチャーに挑戦する方に言いたいことは、社会的に意義のあることに挑戦してもらいたい。金儲けのためだけにやるというのは、僕は応援できない。例えば、大和ハウスの投資先の1つでロボットベンチャーとして先日上場したCYBERDYNE(サイバーダイン)の創業者である山海教授のような起業家は応援したいですね。

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株式会社三菱ケミカルホールディングス 代表取締役 取締役社長 小林 喜光 氏からのコメント

国家としての成長戦略の中でベンチャーをいかに育成するかが大きな柱。ILSが先導役となり、産官学含めたベンチャーを養成するプラットホームを形成してほしい。

最近のベンチャーはどういう方向に向かっているか、いろいろな情報を仕入れるために本イベントに参加しています。今回もたくさんのユニークなベンチャーと商談することができました。製造系も意外に多くて、植物、バイオ系もありました。当社も製造系ですから、非常に面白かった。日本の国家としての成長戦略の中でベンチャーをいかに育成するかが大きな柱ですし、当社を含め大手企業もかなりベンチャーに目を向けるようになったと思っています。

もちろん、社内ベンチャーという手法もありますが、正直いってベンチャーを興して自分で食っていくぞっていう人とは緊張感が違う。今回お会いしたベンチャー経営者からも、そのあたりの強いエネルギーが感じられました。

このイベントに関しては、もっともっと参加企業数と質を上げていただきたい。政府が掲げる成長戦略のひとつとして、この秋から始まるベンチャーと大企業の協議会の立ち上げがあります。ILSが一番の先導役となり、まさに産官学含めたベンチャーを養成していくためのプラットホームを形成していってほしい。この仕組みがしっかりと産業界に広がれば、アメリカ、イスラエル、シンガポールに負けないと思っています。

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ノーリツ鋼機株式会社 代表取締役社長CEO 西本 博嗣 氏からのコメント

32社のベンチャーと商談。うち4社とは具体的な話しを進め、改めて会いたいのは12社あった。当社は出資先にシナジーを求めていないので、優秀な経営者、ビジネスモデル、期待できる市場にトライしている事業には出資したい。

今回はプライベートマッチング、パワーマッチングあわせて32社のベンチャーとお会いしました。2回目の参加ですが、1回目より非常に質が高くなってきました。個別のベンチャーも非常に意識の高い方がいらっしゃっているという印象を受けました。

そもそも当社は、出資先にシナジーを求めていないので、優秀な経営者、ビジネスモデル、あるいは期待できる市場にトライしている事業であれば、出資しようと決めています。具体的に話を進めたいと思う会社は、今回は4社。商談が短時間だったので、改めて事務所のほうでお話したいと申し上げたのが12社でした。そういった意味で、非常に効率的なセットアップだったと思っています。

この取り組みは、回数も含めてもっとやるべきですね。例えば、業界分野ごとにベンチャーを呼ぶ、カテゴリーも「出資」「業務提携」「販路」などの目的別で、例えば、1月は大阪、2月は名古屋とか。もうちょっと細分化していくやり方もありでしょう。そうすればマッチングの精度も上がりますし、ベンチャー側も参加しやすくなる。短時間であっても、もっと突っ込んだ話が一気にできます。こういう機会を知らない、勇気が出ない、自信がないなど、躊躇しているベンチャー経営者がたくさんいると思うので、もっとたくさん集まると思います。

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参加大手企業より (五十音順)

株式会社セブン&アイ・ホールディングス オムニチャネル推進室 オフィサー 遠藤 信一郎 氏からのコメント

第1回ILSでお会いしたベンチャー数社とは、既にテストマーケティングを進めている。今回商談したベンチャーについてもコラボの可能性を探りたい。

これだけ変化が激しい時代、社内リソースや既存のお取引先様とのつながりだけでは、イノベーションに限界があると考えています。ベンチャーの技術・新たな視点と、それら掛け合わせることで、イノベーションが生み出せるのではないかと考え、前回1月のイベントから参加しています。

前回お会いしたベンチャーの中でも、既に、弊社グループの事業会社とテストマーケティングを進めているケースも数件あります。今回は12社からプレゼンを受けました。もう少し詳しいお話をお伺いして、弊社グループとのコラボレーションの可能性を探っていきたいと考えています。

なお、前回は規定の商談時間が3分でしたが、今回は7分いただきました。十分な時間ではないものの、質疑も含めて具体的なお話を伺うことができたのはありがたかったです。

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帝人株式会社 ITヘルスケア・プロジェクト プロジェクト・リーダー 濱崎 洋一郎 氏からのコメント

今回は12社のベンチャーと商談し、10社ぐらいはもう一度会いたい感じでした。
大手とベンチャーのマッチングは、非常に面白い試みだと思います。

私がいるのは、帝人の中でITとヘルスケアの融合した事業を企画する部隊です。帝人では在宅医療サービスを手がけていますが、そこから得られた医療の知見とITを組み合わせ、医療・ヘルスケア周辺にサービスを広げて行こうと、新しい企画を進めています。ただ、自分達だけでゼロからサービスを作って提供するのは非効率ですし、そもそも発想が限られると思います。そこでベンチャーと一緒にやる取り組みが必要だと考え、このイベントに参加させていただきました。

大手とベンチャーのマッチングは、非常に面白い試みだと思います。今回は12社のベンチャーと商談をさせていただきましたが、とてもいい場でした。具体的な商談につながるかどうかはわかりません、12社のうち、10社ぐらいはもう一度お会いしたいという感じでした。面白いコンセプトを持っていたり、すでに製品・サービスをお持ちで、具体的なコラボレーションがイメージできるプレゼンテーションもありました。引き続き、どんなコラボレーションができるか、コミュニケーションを継続しようと思っているところです。

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株式会社T-MEDIAホールディングス 代表取締役社長兼CEO 櫻井 徹 氏からのコメント

5000万人のT会員に新しいオンラインプラットフォームを通じてベンチャー企業と一緒にサービスを提供したい。
CCCグループが提供するベンチャー企業向けの新しいマーケティング支援プログラム 「T-Venture Program」にご期待下さい。

ベンチャー企業にとって最も困難なのは、ユーザーと資本の獲得ではないかと思います。CCCグループは、約5000万人のT会員基盤と大規模なデータベースを活用し、サービスを提供できるプラットフォームを展開しています。日本の人口の20代は約70%、30代・40代は約60%というカバー率を誇っています。この5000万人のT会員にベンチャー企業の素晴らしいサービスを提供してもらえれば、ユーザーに価値提供ができますし、またベンチャー企業の成長のお役にも立てると思っています。当社、ベンチャー企業、ユーザーすべてがハッピーになれるということです。本日は、すぐにでも協業できそうなレベルの高いサービスがいくつもありました。我々との思いが一致すれば、ぜひ一緒に取り組んでいきたいと考えています。

これから、「T-Venture Program」を立ち上げる我々にとって、今回のようなイベントは非常にいい機会であると受け止めています。今後とも大いに活用させていただきたいと思っています。

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株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 クラウドサービス事業部
ビジネスプロデュース本部 本部長 樋川 克也 氏からのコメント

新規事業を立ち上げて軌道にのせるのは、日立の社内リソースだけでは限界。
ベンチャーとの総合的な取り組みはカンパニー初の試みです。

新規事業を立ち上げて軌道に乗せるのは、日立といえども社内のリソースだけでは限界があります。そこで、外の力も積極的に借りて手がけていこうという方針で臨んでいます。既存の顧客とコラボレーションするというのもありますが、ベンチャーと組むというのも大きな選択肢と考え、手を挙げさせていただきました。これまでの日立では事業部ごとにベンチャーと組むことはありましたが、カンパニーの取り組みとしては初めてだと思います。

実際に接してみると可能性を感じました。各ベンチャーには、ビジネスモデルや商品・サービスに光るものがありますが、ビジネスを大きくしていくにはモノをつくる工場や売る販売体制などが必要です。しかし、“二の次”となっているベンチャーが大半です。そこでこそ当社と組むメリットがあると認識しています。また、商品・サービスそのものの品質向上にしても、当社がお手伝いできる余地があると感じています。こういうイベントはぜひ今後も続けていただきたいですね。

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富士通株式会社 執行役員常務 CTO&CIO 川妻 庸男 氏からのコメント

当社は今後3年間で新規事業に2000億円使うことを決めています。
大企業側も、もっと勉強してベンチャーとの商談に臨むべきだと痛感しました。

参加した感想としては、富士通と同じ思想で開発を行っているベンチャーがたくさんあるということでした。もともとベンチャーとの付き合いは多いのですが、基礎技術的な部分も含め、新しい発想のハードウェアをつくろうとしているベンチャーがあった。それが面白かったですね。

それから富士通みたいな大企業だと、いろんな社内組織が持っている技術を全部つなげば新規事業がつくれるのですが、マネジメントが縦割りになっていて面倒くさい社内交渉も多い。本イベントに参加した一番の理由は、そこを考えずに外部のリソースをどんどん見つけて使えるメリットがあるということでした。

当社は、今後3年間で新規事業に2000億円使うことを決めています。私は経営会議などを通さず出資できるベンチャーファンドの委員でもあります。大きな組織ゆえ、どんなにスピーディにやっても「遅い!」と感じることは、本日商談したベンチャー各社にお伝えしました。5、6社とは今後も打ち合わせを続けていく予定です。

大企業側ももっと勉強してベンチャーとの商談に臨むべきだと思います。大企業全体を俯瞰すると、大きなテーマをブレイクダウンしきれていないと感じます。実は、そうやって初めて課題が見つかる。そして、そうした課題のソリューションをベンチャーが持っているのです。まずは大手企業自身の“穴”を探してみることが、ベンチャーのリソースを上手に活用するための大切なポイントだと思います。

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ブラザー工業株式会社 代表取締役社長 小池 利和 氏からのコメント

アメリカのベンチャーイベントと比べても、1日でこれほど多くのベンチャーと会える機会は希少。売上の約8割を海外で上げ、全世界でビジネスを展開するブラザーグループとグローバルな舞台を目指すベンチャーで、win-winの関係構築をしたい。

当社は以前からベンチャーキャピタリストを通して日米のベンチャーに投資してまいりました。今後は、よりネットワークを広げ様々な技術やビジネスのネタを探求するとともに、日本のベンチャー企業育成のお役に立ちたいと考えております。この二点を目的に、ILSに参加させていただきました。

私はアメリカでの赴任経験が長く、現地のベンチャーキャピタリストが開催するポートフォリオカンパニーのアニュアルミーティングイベントに何度も参加しておりました。そのほとんどは大規模のカンファレンスでしたが、それらに比べても、ILSのような、非常に多くのベンチャー企業の皆さんと1日でお会いできる機会は希少です。非常に素晴らしい機会であると考えています。

大大企業はビジネス規模が大きく、それを推進するためのインフラを保有しています。ブラザーグループも売上の約8割を海外で上げており、ビジネスの舞台は海外に広がっています。ブラザーグループの保有するビジネスインフラやグローバルネットワークを活用し、日本のアイデアをもとに生まれたビジネスをグローバルに展開するなど、グローバルなビジネス舞台を目指す起業家の皆さんとwin-winの関係が築けると考えています。

ユニークなアイデアを豊富にお持ちの起業家の皆さんと、直接コンタクトができる機会がもっと増えることは、当社にとってもありがたいと考えております。これからも積極的に協力してまいります。

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三菱UFJリース株式会社 事業開発室長 岡嶋 力也 氏からのコメント

ベンチャーとの協業は初のトライアル。我々だけで1社1社探していたのでは大変なので、こういった数多くのベンチャーが一同に会するイベントは是非活用したい。

ベンチャーとの協業は初のトライアルです。2014年度からスタートした中期経営計画では、次世代を見据えて我々のビジネスモデルを進化させることを成長戦略の柱の一つとしていますが、社内のリソースだけではアイデアも限られてしまうとの認識があります。ファイナンスビジネスは競争も激しいので、他社との違いを鮮明に打ち出す必要があります。

そこで、我々とは違う観点から市場を捉えているであろうベンチャーに着目しました。ベンチャーとのコミュニケーションで、我々では気づかなかったアイデアが生まれたり、コラボレーションすることで従来にはなかった画期的なサービスがつくれるのではないか、との期待があります。

ベンチャー側から我々を見ると、例えばハードを販売する際や研究開発資金を調達する際の資金提供先という映り方をしているのかもしれません。我々としては、新たな資金提供先としてベンチャー開拓をしているわけではありませんので、単にベンチャー企業に資金提供するというだけのフレームで考えるだけではあまり新味はありません。アイデアのソースとしてベンチャーと組むわけですから、ここからどう一ひねり、二ひねりするかが当座の課題であると感じています。

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アドバイザリーボードより (五十音順)

グロービス・キャピタル・パートナーズ プリンシバル 井出 啓介 氏からのコメント

ベンチャー界隈と大企業には距離感があるので、両者を強引にでも引き合わせることは重要で、セレンディピティを作る為にも良いことだと思います。こういうイベントは定期的に開催すると良いですね。

どうしてもベンチャー界隈とトラディショナルな大企業には距離感があります。事業分野にもよりますが、直接繋がる機会がなかなか無いんですよ。なので、両者を強引にでも引き合わせることは重要で、とても良いことだと思います。

私は第1回からアドバイザリーボードとして参加していますが、前回と比べて今回は格段に良くなっています。 第1回目にあった反省点をかなり吸収・フィードバックされて、改善されてきたなと感じました。特にマッチングの仕組みが洗練されてきていますね。

ベンチャーが大企業と事業提携できるというのは、そんなに簡単な話ではありません。ですが、難易度が高いからこそ、ベンチャーにとって大企業との事業提携があるというのは、大きなポジティブポイントになります。そこから投資機会につながったり、以後の資金調達がやりやすくなると思います。

ILSは、VCの観点からは、新しいベンチャー企業に出会えるだけでなくベンチャーキャピタル同士や過去に投資した企業などとも旧交を温めつつ新しい事業・投資機会を議論する場にもなりますので、継続して開催されることを期待していますし応援していきたいと考えています。

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株式会社 産業革新機構 専務執行役員 土田 誠行 氏からのコメント

当社から推薦したベンチャーは20社がイベントに参加しています。
素直な感想ですが、非常に素晴らしい催しだと思っております。

当機構は、2009年7月に設立され、ちょうど5年を迎えます。もともとベンチャーを支援していく公的な色彩を帯びているファンドですが、昨年の3月に人員を倍増し、さらに本格的にベンチャーを支援していく体制を整えました。今回はアドバイザリーボードに名を載せていただき、主体的に取り組むことになりました。当機構が投資したベンチャー7社、LP(有限責任組合員)出資をしているベンチャーを含め20社が本イベントに参加しています。

素直な感想ですが、非常に素晴らしい催しだと思っております。ベンチャーにとっても、それから私たちがお取引をしている大企業で、ベンチャー投資、あるいはベンチャーの技術を活用しようとしている会社さんにとっても有益な機会でしょう。ベンチャー経営者と話をしていると、いくつもの課題が見えてきます。彼ら自身がまず大企業の情報やニーズ、ベンチャーへの期待を理解していないこと。なので、大手企業が一堂に会して行われるこのようなイベントは非常に有益です。この仕組みが、イベント開催時だけではなく、いつでも活用できるようになることを大いに期待しております。

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独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 イノベーション推進部長 久木田 正次 氏からのコメント

当機構の推薦で33社が参加。研究開発型ベンチャーとその技術をわかってくれる大手企業とをマッチングする仕組みがなかったので、このようなイベントはありがたい。今後もどんどん協力したい。

NEDOは、技術の実用化のために助成事業を行うなど、研究開発型ベンチャーの支援にも力を入れています。将来の日本を支える可能性のある技術はたくさんある。ところが、その技術を面白いと思って買ってくれる大手企業などと、うまくマッチングする仕組みが、少なくとも今までのNEDOのネットワークの中ではなかった。一方、事務局の方から聞いたのは、製造業のベンチャーの参加が少ないということ。そこはNEDOの得意とする分野です。製造業は雇用を創出しますし、日本の産業を下から支えるものすごく重要な機能を有しています。ならばぜひ、NEDOが支援しているベンチャーに参加してもらおうと考えました。

それらのベンチャーが、大手企業あるいはベンチャーキャピタルから支援を受けることはプラスだし、提携がうまくいけば大手企業やベンチャーキャピタルもプラスになる。win-winの関係がここで構築できる。私たちは、このイベントにとても感謝していますし、今回、本イベントに参加したベンチャー企業33社も非常に満足しています。しかも、事務局はこのイベントをビジネスとして運用している。そこもすごいと思いますね。

今、特にロボット産業にフォローの風が吹いており、日本の未来にとって大事な産業であるという認識が高まっています。それもあり、今回はロボット系のベンチャーに多く参加してもらいました。もちろん、ほかにもNEDOはたくさんのベンチャーを支援しています。今後もこのような機会があればどんどん協力したいですし、私たちNEDOとしても本イベントの仕組みを参考にし、NEDO自身も積極的にマッチングに取り組みたいと思っています。

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三菱UFJキャピタル株式会社 投資第二部 部長 清水 孝行 氏からのコメント

当社の投資先からは9社が参加。商談後のベンチャー社長の興奮した顔、うまくアピールできなかった悔しそうな顔を見ると、大手企業とベンチャーをつなぐという業務が、ベンチャーキャピタルにとっても非常に重要な業務だと改めて痛感しました。

私はモノづくり系とハイテク系ベンチャーを主に見ていますが、事務局から、前回のイベントではそれらの分野のベンチャーが少なかったことをお聞きしました。それなら私たちが力を入れている分野ですので、ぜひ協力させてもらいますと、参加・協力することを決めました。

このイベントのポイントは、大手企業側の出席者が経営者や事業開発の責任者で、ベンチャー経営者からは単なる自社製品の売り込みではなく、業務提携、資本提携、M&Aなどの、戦略的な提案を持ってきてくれるという点です。

ベンチャーとしても数社の大手企業と一度に戦略的な商談ができる機会は希少ですよね。今回は投資先の9社のベンチャーがイベントに参加しています。私も何社かの商談に同席しました。商談後の社長の興奮した顔、うまくアピールできなかった悔しそうな顔を見ると、大手企業とベンチャーをつなぐという業務が、ベンチャーキャピタルにとっても非常に重要な業務だと改めて痛感しましたね。

マンネリ化させず継続していくことが大事ですから、新しいベンチャーをどんどん紹介していく必要があると考えていますし、大企業サイドもいつも同じメンバーではなく、さらに新しいところが様々な情報を聞きつけて、自分も出たいと、こういうふうに思ってもらえれば、どんどんよい回転になっていくと思います。今後もこのイベントを積極的に応援していきたいと思っています。

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参加ベンチャーより (五十音順)

インヴェンティット株式会社 代表取締役社長 鈴木 達 氏

私たちが持っている技術系資源と大手企業のそれを組み合わせたら、かなり面白い新しいビジネスチャンスをつくれるというイメージがたくさんある

今日は6社の大手企業と商談でき、とてもいいチャンスとなりました。エスタブリッシュメントされた、いわゆる大手企業の方々の実際の考え方を知り、貴重な情報交流ができました。また、技術的なコラボレーション、大手企業が持っている商品をどう機能強化していくか、どんな補完関係をつくれるかをテーマに、今後も打ち合わせの機会をつくっていただく予定です。

大手企業の方々は自身の経営資源をもちろん認識されていると思いますが、私たちが持っている技術系資源と大手企業のそれを組み合わせたら、かなり面白い新しいビジネスチャンスをつくれるというイメージがたくさんあります。

いずれにせよ、このイベントに参加したことで、たくさんの気づきを得ることができました。私たちはソフトウェアを扱う会社なので、今回はIT系、ネット系の大手企業との商談がほとんどでした。こうした機会をまたいただけたなら、次は日本のトラッドな大手製造業が持っている経営資源にアクセスしたいです。きっとお互いにとって、素晴らしいケミストリーが生まれると思っています。

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株式会社ウィルモア 代表取締役 石川 麻由 氏

こういうイベントはきっかけづくりが大事だと思うので、そこからはお互いがどうやってコミュニケーションを継続していくかがポイント

今日の商談は、メーカー系、IT系の大手企業5件です。事前にお約束をした大手企業だけではなく、オープンで面談できる時間が用意されているので、そこでもアプローチしてみようと思っています。今のところまだ、具体的な話には発展していませんが、次回、説明会に来てくださいといったお誘いはありました。こういうイベントはきっかけづくりが大事だと思うので、そこからはお互いがどうやってコミュニケーションを継続していくかがポイントだと思います。もちろん、再度お会いして商談を煮詰めていきたい大手企業もありました。

これからもこのようなイベントがあれば、営業活動の一環になりますし、ほかにもいろんな機会が増えるので、自社も含め、ベンチャーにとってはよい機会だと思います。ただ頻度が多くなると、それぞれ一つひとつのマッチングの精度が問題になるかもしれませんね。やはり人気なベンチャーとそうでないところの差が出ると思うので、そこらあたりのブラッシュアップが大事だと思います。

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カスタマー・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 米倉 裕之 氏

大手との商談は、経営資源を融合するためのアイデアを本気で出し合う場でした。このイベントは、そんな新たな可能性が生まれる場だと感じました。

今日1日の商談件数は11件です。IT、銀行、コールセンターなど、様々な業種の大手企業とお話することができました。商談時間が限られていたのですが、皆さんの熱意をすごく感じました。お互い将来に向かって進むということで、経営資源を融合するためのアイデアを本気で出し合うというか。いずれにせよ、シナジーが生じるような事業提携の話が基本的にはメインでした。今回のセッションだけでは短くて、「では、次のアポイントをどうするか」と、自然とそういう話になりました。

ベンチャーと大企業とのマッチングという発想は素晴らしいです。ベンチャーは、独創的なアイデアや製品を持っています。ところが何らかの制約要因があって、それがなかなか成長に結びつけられない。例えば、販売力が弱い、ブランドが弱いとか、いろいろある。一方で、大企業も全部が全部、自社で素晴らしいソリューションをつくることは難しい。大手とベンチャーが組むことは非常に効率がいいですし、意義のあることではないでしょうか。お互い思ってもいなかったけど、実は一緒にやってみたら面白い。このイベントは、そんな新たな可能性が生まれる場だと感じました。

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銀座農園株式会社 代表取締役 飯村 一樹 氏

ある東証一部企業の社長が目の前で具体的に資本提携含めて、「次のミーティング日程を決めよう」といった話しまで。このイベントはベンチャーにとっても、すごく本質的を考えて設計されていた。本当に参加してよかったです。

ものすごく手応えがありました。例えば、こういう話が多かったです。「農業に参入したけれども、どうしていいかわからなかった。あなたたちのプログラムはすごくいいので一緒に乗りたい、提携してやりたい」と。会社名は伏せますが、ある東証一部上場大手企業の社長が直々に席に着かれ、目の前で具体的に資本提携含めて、「次のミーティング日程を決めよう」といった話もあったり。あとは当社がやりたいと思ったことを大手企業が求めていた、君に会いたかった、そんな話もありました。そんな商談が何件もあり、今回、14社との商談は、すべてが当社にとって非常に実り多いものとなりました。

過去、ほかにもイベントのお誘いをたくさんいただきましたが、主催者のクオリティ次第だと私はずっと思っていました。誘われてもあまりピンと来ないものもたくさんあったので、ほぼイベントには出ない主義だったんです。ただ、今回のイベントは、大手企業にとっても、ベンチャーにとっても、すごく本質的を考えて設計されていた。だったら出てみようと決めました。参加してよかったです、本当に。

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株式会社コンセプト 代表取締役社長CEO 森川 和正 氏

まったく業種業態が違い接点のない大手企業に対してオフィシャルにアプローチできる場は、とても価値が高い。

本日の商談は10件でした。業種は多種多様で、もちろん、当社は技術系ベンチャーなので、その技術に何かしら興味を持ってくださった企業ばかりですね。次回さっそく会う約束をさせていただい会社が数社あり、あとは戻り次第、メールでご連絡をさせていただいて、お打ち合せの日程を決めたいと思っています。

すでにお付き合いしている会社から、同業の会社を紹介していただくことは過去にもありましたが、まったく業種業態が違う会社とお話する機会は少ない。通常、会えない大手企業に対してアプローチをできるオフィシャルな場でもあったので、なかなか会えなさそうな会社で、何か当社とシナジーが生まれるような会社を重点的に事前オファーしたことが奏功しました。1社1社との商談に使える時間的が短かったのが残念ですが、いいきっかけづくりになりました。あとは実際、どうやって自分たちがこのご縁をマネージできるかがポイントですね。当社のように独自のユニークな経営資源を持っているという自負があるベンチャーにとっては、とても価値の高いイベントだと思いました。

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株式会社サイフューズ 代表取締役社長 口石 幸治 氏

再生医療に興味のある大手企業10社と商談半数が当社への出資に関心をお待ちのようでした。

今回のイベントに参加しているなかでは、再生医療専門にやってらっしゃる大手企業はなかったのですが、この分野に新規参入を考えている企業10社と商談できました。具体的な業種でいうと、化学系のメーカー、装置メーカー。あとは、大規模なプラントの技術をお持ちの企業だったり。各社ごとに、当社のどういう部分にご関心をお持ちなのかというところの手応えまでは得られました。ちなみに、半分くらいの企業が当社への出資に関心をお持ちのようです。

前回、1月のイベントにも参加しましたが、今回のほうが着席のスタイルでより話はしやすかったですね。また、どんなシナジーを想定して商談を運ぶか、事前に用意できましたから、効率よく本題にすぐ入れた点もよかったと思います。次回の参加についてですが、今回のマッチング結果によりますが、例えば1年後の事業進捗を考えた時に、当社が必要とする経営資源は変わっていると思うのです。新たな顔ぶれの大手企業が多く、そのタイミングのニーズにマッチした話ができそうであれば、ぜひまた参加したいと思っています。

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株式会社モーション 代表取締役 上杉 顕一郎 氏

13社の大手企業と一気に商談。1日にこれほどの大手企業と商談できる機会はあまりないので、すごくありがたい。

13社の大手企業の方々に、とても熱心に当社の話を聞いていただきました。1日にこれほどの大手企業と商談できる機会はあまりないので、すごくありがたかったです。お話をするなかで、O2Oにおいて位置情報の利用は、「どこが最初にやるか、スピードが命」と多くの大手企業が考えていることがよくわかりました。ゆえに当社の提案内容に強い興味を持っていただけたのですね。また、単純に事業内容をヒアリングするというだけではなく、具体的な問題、要望をたくさんいただくことができました。

商談した各社様からは次回のアポイントをいただいています。これまでの事業説明会ですと、名刺交換して終わりということが多かったので、非常に有意義だったと感じています。商談も事前に専用サイトで当社のアピールポイントなどを見ていただけたので、話はとてもスムーズに進みました。あと、当社はブースも出店したのですが、そちらもかなり盛況だったようで、今後の展開がとても楽しみです。また、このようなイベントが開催されたら、ぜひとも参加したいと思っています。

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株式会社プラクテックス 代表取締役 児玉 知浩 氏

多くの大手企業がヘルスケア分野の新規事業を考えているのか、出資できないかという突っ込んだお話しもありました。

当社は、ヘルスケア・サービスのプラットホームを開発している会社です。今日のイベントでは、IT系、通信系、商社、不動産デベロッパーなど、13社の大手企業との商談を終えました。最近、ヘルスケアはブームですから、多くの大手企業がヘルスケアを新規事業に考えられているようですね。当社の持つリソースを新しい事業に生かせないか、あるいは、出資できないか、というようなちょっと突っ込んだ話もできました。

当社はマンパワーが不足しているので、例えば営業の部分は補完協力できそうだという提案もありました。ほとんどの大手企業から、今後も話し合いの場を継続していこうというオファーをいただいています。

このイベントは、海外のコンベンションに近い印象を受けました。日本のコンベンションの多くは、コンパニオンを置いて、名刺交換して、あとはご勝手にという感じが多いですが、アメリカでは完全に商談がメイン。それと非常に近い。仲間のベンチャー経営者にも紹介したいイベントだと思いました。

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