オーマイグラス社とは7&iホールディングスを通じて知り合いました。第1回ILSで7&iホールディングスのオムニチャネル推進室が商談し、そこからロフトに提携可能性について打診があったのです。その際、7&iホールディングスからは、オーマイグラス社には産業革新機構も出資しており、ベンチャーだが信頼できるというコメントもありました。その後、ロフトで、直接お話を聞く中で、オーマイグラス社の商品は、ロフトの求める洗練されたイメージにマッチするという事で、具体的な提携交渉を開始しました。
リアル店舗というのはオーマイグラス側からの提案で、ロフトとしても単なる新規出店というより、新進気鋭のベンチャーとのコラボという形は面白いという事で、ちょうど新しい取組みを模索していたこともあり、出店してもらう事になりました。
提携までの流れですが、2014年初頭の商談から、夏には基本合意が出来ていました。そこから2014年11月に渋谷店がオープンするまで、半年ほどかかりました。ロフトとして全く新しい取り組みで、双方のビジネスの方法なども違うこともあり、すり合わせには時間がかかりました。オープンまでは毎月2回の合同mtgを設けて、個別mtgもたびたび開いて準備を進めました。実は清川社長にはロフトの研修も受けてもらいました。丸一日かけて、接客から避難訓練まで。これは清川社長からの申し出で、今回の提携にかける強い情熱を感じましたね。
ロフトの提携ストーリー
株式会社ロフト 取締役 執行役員 大型店事業部 部長 兼)渋谷事業部 部長 飯村 暁氏
オーマイグラス株式会社 代表取締役社長 清川 忠康氏
当社は2011年に創業したベンチャーですが、メガネをネットで売るというのは未知の挑戦で、市場自体から作り上げている状態です。
当社が扱っている商品は2万点以上にもなりますが、海外の有名ブランド・フレームから、日本のメガネ生産地として有名な鯖江で作り上げた、高クオリティーの独自商品も提供しています。単にメガネを売るだけでなく、ファッションアイテムの1つとして特徴だった商品を展開することを意識しており、今回の提携においては、そうした取り組みがロフト様に評価してもらえたと感じています。
メインの価格帯は2~3万円ほどで、今はまだアーリーアダプターが主な顧客層と見ています。今後の課題は認知度を高めて、より幅広い層の顧客獲得を進めていくことですが、今回の提携はまさにそうした狙いにピッタリと合致しました。
リアルの展開は以前から検討していて、期間限定のポップアップストアは何回か行ってはいたのですが、常設店を出すのはじめての挑戦です。当社の規模からいえば、リアルの常設店というのは経営コストとしては厳しいのですが、ECだけでは獲得できない顧客との接点作り、ブランド醸成という意味では、重要な投資と捉えています。
ロフトとオーマイグラスの提携の流れ
下記は第1回ILSで 7&iホールディングスとして参加した際の数字です。株式会社ロフトが単独で参加・商談したものではございません。
- ※1) 大手とベンチャー双方からの商談リクエスト(商談依頼)合計。ILSでは参加ベンチャー企業を様々な検索軸で検索し、リクエストを行う事が出来ます。また、ベンチャー企業からもリクエストがあります。この仕組みにより、事前に精度の高いマッチングが可能となります。
- ※2) ILS当日に、事前のリクエストによってマッチングした相手と商談した数。