ILS2023

協賛企業

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産業科学資源省(DISR)

産業科学資源省は、オーストラリアの科学と産業の強みを活かし、経済成長と将来的なレジリエンスを構築します。国際協力はこの成長にとって不可欠な要素であり、オーストラリアは緊密かつ長年のパートナーである日本との関係を重視しています。在日オーストラリア大使館のDISRチームは、日本での活動を支援しています。オーストラリア貿易促進庁(Austrade)と共に、オーストラリアのスタートアップ企業と日本企業をつながることができます。

オーストラリア大使館の取組み

オーストラリアの産業と経済を変革する150億ドル国家再建基金

オーストラリア政府は、2030年までに120万人の技術職を確保するという野心的な目標を掲げています。150億豪ドル(約1.4兆円)の国家再建基金(National Reconstruction Fund)の一部として、重要技術に10億豪ドル(約950億円)を投資します。これは優先分野への投資を通じて、オーストラリアの産業と経済を多様化し変革する、政府の重要な改革です。優先技術は以下6つに分類されます。

  • • 再生可能エネルギーと低排出技術
  • • 医療科学(バイオテクノロジー、遺伝子技術、ワクチンを含む)
  • • クリティカル・テクノロジー(AI、量子、ロボット工学、宇宙を含む)
  • • 防衛技術
  • • 実現技術 (enabling technologies)
  • • 農業、林業、漁業、資源における付加価値技術

これらの重要なハイテク産業は、他の業界をリードするパートナーとのまったく新しい相乗効果やコラボレーションを可能にします。

強さから強さへ:40年以上にわたる日豪科学技術協力の歩み

オーストラリアと日本には、なんと40年以上にわたる科学技術協力の長い歴史があります!今がオーストラリアと提携する絶好のチャンスです。
オーストラリアは政策、規制、税制、技能など、強力で安定したマクロ条件を備えており、海外からの直接投資先として安全な国です。オーストラリア政府は、2022年度に74億豪ドル(約7000憶円)のFDI(海外直接投資)プロジェクトを推進し、22,000人の雇用を創出しています。オーストラリアが一貫して投資を誘致できる主な理由は、世界経済の原動力であるAPAC地域との地理的・貿易のつながりです。

科学、技術、イノベーションに関して、オーストラリアの組織への投資や協力の機会は多岐にわたります。
オーストラリアは移民が多い多文化社会であり、大学等もAPAC地域から多くの高度研究人材を惹きつけています。オーストラリアは、アジア市場に適した製品を設計・開発するためのユニークなテストベッドとして機能しています。
オーストラリア政府は、2021-22年度連邦予算に基づき、Global Science and Technology Diplomacy Fund(GSTDF)を設立しました。GSTDFは、日本などの優先的パートナーとの戦略的に重要な科学技術協力を支援しています。

テクノロジー主導の未来: 1,670億ドル規模のハイテク分野

オーストラリアのテクノロジー市場は毎年平均16%で著しく成長しています。これらの分野は、主にビジネスソフトウェア、バイオテクノロジー、医療機器、メディア・デザイン、ペイテック等の新興企業により構成されており、テクノロジーセクター全体は豪州国内総生産(GDP)の8.5%に寄与しています。
オーストラリア政府は2023-24年度5月予算で、中小企業および新興企業を対象とした3億9,240万ドル(約370億円)の産業成長プログラムを発表しました。2023年後半に開始されるこのプログラムは、最も困難な開発段階にある初期段階の企業を支援します。国家再建基金の優先分野のプロジェクトが産業育成プログラムの対象となります。

近年、豪州は、拡張性の高いスタートアップ企業と、新たなイノベーションを生み出すテクノロジー・ハブのおかげで、世界各地のベンチャーキャピタルから注目を集めています。現在オーストラリアにはベンチャーキャピタルから資金提供を受けているテクノロジー系スタートアップ企業は約 6,500 社あり、その多くは APAC、米国、EU に進出しています。
2022年時点で、オーストラリアには「ユニコーン企業」(評価額1000憶円以上の未上場企業)が21社あります。Canva、Atlassian、Afterpay等注目を浴びている豪州企業の評価額は600億豪ドル(約6兆円)に達しています。