新規事業が想像以上にしんどい原因とその解決方法

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新規事業に取り組んでいると、「これほどしんどいとは思わなかった」と感じる瞬間が何度も訪れます。

正解がない状況で手探りの状態が続き、社内での理解を得るのが難しく、成果を急かされる日々が続きます。このような状況では、努力が実を結ばず空回りしているように感じ、自己否定に陥ることも少なくありません。

本記事では、なぜ新規事業がここまで大変なのか、その背景とよくある悩みを丁寧にひも解きながら、実践的な解決策をご紹介します。しんどさに向き合いながらも、少しでも前に進めるヒントをお届けします。


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  1. 新規事業が「しんどい」と言われる本当の理由
    1. ゴールも正解も見えず、手探りの連続になる
    2. 仮説検証に時間がかかり、「手応え」がなかなか得られない
    3. 「すぐ成果を出せ」と言われても、構造的に無理がある
    4. 社内の協力が得られず、「孤軍奮闘」になりがち
    5. 「全部自分でやらなきゃ」と抱え込みすぎる
    6. 「完璧じゃないと出せない」と思ってしまう
    7. 「進んでない自分」が許せず、自己否定に陥る
    8. 「既存事業は評価されるのに…」という理不尽感
    9. 「やめたら逃げ」と思い込んで無理を続けてしまう
  2. 新規事業がしんどいときの解決策
    1. (1)紙に「今つらい理由」を3つ書き出して整理する
    2. (2)やることを「今週やる3つ」に絞り込む
    3. 「1人で決めない」仕組みを作る(例:週1で壁打ち相手を決める)
    4. SlackでもLINEでもいい、「進捗の見える会話」を始める
    5. 顧客1人の声だけを聞きにいく
    6. 「成果が出ない理由」を仮説にしてひとつだけ検証してみる
    7. 先人の失敗談を3つ読む(例:note、書籍)
    8. 「やめてもいい日」を1回設定してみる
    9. 「今日やること」を朝1枚のメモにまとめてから動く
  3. それでも新規事業を続ける意味とは?
    1. しんどい経験があとで役に立つ
    2. 仕事以上に自分が成長できる
    3. 「やりきった」が自信になる
  4. まとめ|「しんどい」は、進んでいる証拠でもある

新規事業が「しんどい」と言われる本当の理由

新規事業に挑戦するのは、ワクワクする一方で、実はとても「しんどい」取り組みでもあります。

ここでは、新規事業がつらく感じる根本的な背景を分解していきます。

ゴールも正解も見えず、手探りの連続になる

新規事業は明確なゴールや正解がないため、常に手探りで進めるしかありません。方向性を模索しながら、未知の市場や顧客のニーズを探る作業は非常に不安定で、失敗や迷いがつきものです。

担当者には「このやり方で合っているのか」という不安がつきまとうため、「しんどい」と感じる大きな原因になります。

仮説検証に時間がかかり、「手応え」がなかなか得られない

新規事業は成果までの道のりが長く、すぐに目に見える結果が出にくいものです。

仮説を立てて検証し、修正を重ねるサイクルには時間がかかり、「努力が報われていない」と感じやすくなります。

この手応えのなさが不安感の増幅に繋がり、やる気の低下を引き起こします。

「すぐ成果を出せ」と言われても、構造的に無理がある

新規事業では、短期間で成果を求められること自体に構造的な無理があります。不確実な状況下での試行錯誤が不可欠である以上、スピードと品質の両立は簡単ではなく、無理な要求は現場の大きなプレッシャーになります。

社内の協力が得られず、「孤軍奮闘」になりがち

新規事業は既存組織の枠組みや価値観とズレることが多く、社内理解を得るのが難しい場合もあります。サポートが乏しい中で複数の役割を担い孤軍奮闘していると、精神的・肉体的な負担が大きくなるケースも多いでしょう。

「全部自分でやらなきゃ」と抱え込みすぎる

新規事業の多忙さと不確実性の中で、業務やストレスを自分ひとりで背負ってしまうと、疲弊や孤立を招きます。

責任感が強い人ほど「自分がやらなければ」と抱え込みがちですが、その思い込みこそが自分を追い詰める原因になります。

「完璧じゃないと出せない」と思ってしまう

「完成度が高くなければいけない」という思い込みがあると、アウトプットが遅れ、前進できずに「しんどい」と感じる状況を招いてしまいます。

本来、新規事業は仮説と検証を繰り返すプロセスであり、「まず出してみる」ことが何より重要です。

しかし失敗やリスクをおそれるあまり、完璧な状態でなければ成果物を出せないと考えてしまい、精神的に追い込まれる人が多いのも事実です。

「進んでない自分」が許せず、自己否定に陥る

思うように成果が出ない状態が続くと、「自分は無能だ」「前に進めていない」と自己否定に陥りやすくなります。

新規事業は想定通りに進まないのが当たり前であり、停滞も過程の一部にすぎません。

それにもかかわらず、周囲の目や結果へのプレッシャーから失敗をおそれるようになり、自責感や孤立感が強まり、精神的な負荷が増してしまいます。

「既存事業は評価されるのに…」という理不尽感

成果が見えづらい新規事業は、既存事業と比べて評価されにくい現実があります。

「同じように努力しているのに報われない」という理不尽感は、担当者のモチベーションを大きく削る要因になります。

この構造的な評価ギャップが、担当者のしんどさをさらに際立たせるのです。

「やめたら逃げ」と思い込んで無理を続けてしまう

「途中でやめるのは逃げだ」と思い込み、無理して頑張り続ける方も多いですが、過剰に追い込んでしまうとしんどさの原因になります。

本来であれば方向転換すべきタイミングでも無理を続けてしまい、結果として精神的にも身体的にも調子を崩すケースもあるでしょう。

新規事業がしんどいときの解決策

新規事業に取り組む中で、「しんどい」「つらい」と押しつぶされそうになることは珍しくありません。ですが、その状態を放置していても状況は変わりません。

ここでは、気持ちが沈んでしまったときに試せる、効果的な9つの解決アクションを紹介します。

(1)紙に「今つらい理由」を3つ書き出して整理する

まずは自分のつらさの原因を具体的に3つ書き出し、見える化しましょう。心のモヤモヤを言葉にして書き出すだけで、不安や混乱はかなり軽くなります。

モヤモヤが整理され、問題点が明確になると気持ちの整理が進みます。「何に悩んでいるのか」「何を変えればいいのか」など、対処すべき課題や優先順位を論理的に把握できるため、落ち着いて次にとるべき行動を考えられるでしょう。

(2)やることを「今週やる3つ」に絞り込む

タスクが多いと焦りや疲弊を招くため、今週やるべきことを3つに絞り込み、集中して取り組みましょう。

3つに絞って集中することで、余計な迷いや判断疲れを減らせます。

ひとつひとつ終わるたびに小さな達成感が積み重なり、前向きな気持ちを取り戻せます。

「1人で決めない」仕組みを作る(例:週1で壁打ち相手を決める)

新規事業はどうしても孤独になりがちだからこそ「1人で抱えない仕組み」を作ることが大切です。

たとえば週に1回、同僚や信頼できる人に話を聞いてもらう「壁打ちタイム」を設定してみましょう。他者に話すことで頭が整理され、自分では見えなかった視点や解決策に気づくことも。

意思決定に客観性が加わり、精神的な安定にも繋がります。

SlackでもLINEでもいい、「進捗の見える会話」を始める

SlackやLINEなど、気軽にやり取りできるツールで、日々の進捗や気づきをチームや仲間と共有しましょう。たとえ小さな前進でも共有する習慣を持つことで、孤立感は大幅に軽減されます。

成果だけでなく、つまずいたことや悩みも言葉にして残すことで、自然にサポートの輪が生まれます。

「自分だけが頑張っているのではない」と感じられることが、継続の力となるでしょう。

顧客1人の声だけを聞きにいく

幅広く情報収集しすぎると混乱します。まずは顧客1人の声に集中し、具体的なニーズや課題を深掘りしましょう。

実際に使っている人の言葉には、数字や資料では見えない本質的なニーズやヒントが詰まっています。

深いインタビューを通じて次に検証すべき課題が見え、過度な分析や迷いから抜け出す突破口となることも少なくありません。

「成果が出ない理由」を仮説にしてひとつだけ検証してみる

成果が出ない理由をひとつだけ仮説にして検証してみましょう。

新規事業に取り組んでいると「なぜ成果が出ないのかわからない」という壁に直面することがあります。そんなときにいきなり全体を見直しても、問題の所在がわかりません。

  • 「ターゲットがずれているのでは」と仮説を立て、ターゲット層を絞り直して反応を確認してみる
  • 「訴求内容が弱いのかもしれない」と仮説を立て、コピーを変えてA/Bテストをおこなう。

このように仮説を明確にし、1点集中で検証することで、問題の核心に近づける確率が上がります。

先人の失敗談を3つ読む(例:note、書籍)

「自分だけがしんどいのでは」と感じたときは、他人の失敗談に触れてみるのがおすすめです。noteや書籍、ブログなどで先人たちのリアルな失敗ストーリーを読むと、共感と気づきが得られます。

成功の裏には多くの失敗と試行錯誤があることに気づけると、自分の今の状況にも希望が持てるでしょう。

視野を広げ、考え方に柔軟さを取り戻すためにも試してみましょう。

「やめてもいい日」を1回設定してみる

「やめてはいけない」と思うほど心は追い詰められるため、「この日までに結果が出なければやめる」と期限を決めてみましょう。

やめる前提ではなく、いったん立ち止まる日として設定することで、余計なプレッシャーが減り、逆に集中できるようになります。

冷静に今後の道筋を考える余白が生まれ、視界が開けてきます。

「今日やること」を朝1枚のメモにまとめてから動く

1日の始まりに、やるべきことを紙に手書きでメモするだけで、頭の中が整理されます。タスクの優先順位が明確になり、無駄な思考に振り回されにくくなるでしょう。

完璧なToDoリストを作る必要はありません。今日終えたいことを絞るために活用してみましょう。

それでも新規事業を続ける意味とは?

新規事業に取り組んでいると、「もう無理かもしれない」「やめた方が楽かもしれない」と感じる瞬間が何度も訪れます。

それでも多くの人がこの道を選び続けるのはなぜなのか。ここでは、「しんどい」を乗り越えた先にある、新規事業ならではの価値について考えます。

しんどい経験があとで役に立つ

新規事業の苦労は、失敗や困難を乗り越える力や経験値となって、将来的な大きな財産になります。

たとえば、うまくいかない状況の中で必死に考え、工夫し、打開策を探し続けるプロセスは、自然に課題解決力や応用力を育てます。

経験を積むほどに「次はこうすればいい」と判断できる引き出しが増え、他では得がたい実践的な学びにも繋がるため、長い目で見れば確実に役に立つのです。

仕事以上に自分が成長できる

新規事業では、不確実な環境で挑戦を重ねることでスキルや発想力、柔軟性が養われ、精神的にも大きく成長できます。

しんどい日々を乗り越えたあと、なぜうまくいったのか、何が課題だったのかを振り返り、「あの判断が今に繋がっていた」と気づける瞬間があります。

こうした内省は、経験に意味を与え、自分自身の変化や成長を実感させてくれるものです。

新規事業のなかで内省を通じて得た気づきは、次の挑戦やキャリアにおいて確かな力となり、自分の「器」を広げる貴重な糧となるでしょう。

「やりきった」が自信になる

困難を乗り越え最後までやりきった経験は大きな自信となり、今後の仕事や人生の支えになります。

たとえ結果が思わしくなくても、挑戦した事実が自分の価値を高めるのです。

答えのない挑戦をやり切った経験からくる自信は、未来で壁にぶつかったときにも背中を押してくれるでしょう。

まとめ|「しんどい」は、進んでいる証拠でもある

新規事業の「しんどさ」は、不確実性の高い環境で必死に挑戦している証拠です。困難に直面することは成長のチャンスであり、決してひとりだけの悩みではありません。

自分を責めすぎず、適切な対策や周囲のサポートを得ながら、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。


新規事業に行き詰まった場合、外部連携という選択肢もあります

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著者
ILS事務局

アジア最大規模のオープンイノベーションのマッチングイベント「Innovation Leaders Summit(ILS)」を開催。
ILSとは、大手企業のアセットとスタートアップのアイデアやテクノロジをマッチングし、グローバルイノベーションを生み出すことを目的に経済産業省後援のもと発足したプロジェクト。
毎年12月初旬に開催する事業提携マッチングプログラム「パワーマッチング」は、国内外の主力VCなどで構成する約100名のILSアドバイザリーボードが推薦する国内外の有望スタートアップ&研究室800社と大手企業100社が参加。毎回3000件の商談が行われ、約3分の1が協業案件となるアジア最大級のオープンイノベーションカンファレンス。

主催: イノベーションリーダーズサミット実行委員会(SEOU会、ドリームゲート/株式会社プロジェクトニッポン)
後援: 経済産業省/新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/日本政策金融公庫
運営: 株式会社プロジェクトニッポン

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